○平山晶邦:平山晶邦です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。
私の質問は、1、この10カ月の間に、市職員が3人も自殺をしてしまった市の労務管理について。2、本市の中学生が自殺したことに対して、教育行政の取り組みについて。3、水害に対する対策マップの作成について。4、宮の郷工業団地に入っている北越フォレスト株式会社の事業についての4点について、一般質問を行います。
第1の質問として、10カ月に3人も市の職員が自殺するという痛ましい事実を踏まえ、現在の常陸太田市の労務、人事管理について伺います。
常陸太田市においては、前の渡辺市長時代には自殺者はなかったそうであります。大久保市長になってから、市役所の職員が4名も自殺をしています。特に、昨年の11月から今年の8月にかけて、3名の職員が相次いで自殺いたしました。今の常陸太田市は異常事態であると言わざるを得ません。職員の中にも動揺が広がっています。
私がなぜ異常事態かというと、この質問を考えるとき、近隣の市町村の首長さんらに職員の自殺の状況を確認いたしました。水戸市、小美玉市、東海村、常陸大宮市、日立市、そのような市では自殺はしていないという回答でした。市民も現在の市の異常事態を知り、一体市役所はどうなっているんだ、現在の状況を知りたい、早く正常化してくれという思いを私にも言ってまいります。
行政は、人は財産だと言われます。人の命は地球よりも重いと言われます。常陸太田市の財産である職員が、自ら命を絶ってしまうという悲しい、残念な現実を受け入れることは、本当に市政に携わっている一議員として断腸の思いであります。11月に産業部の職員が自殺したときは、市長から私たち議員に何の説明もありませんでした。5月に消防署員が自殺したときは、議員全員協議会の席で市長より説明があり、今後、労務管理の徹底を行って、このようなことがないようにしていくという話がありました。しかし、残念なことに同年8月8日、産業部の26歳の職員がまた、自ら命を絶ってしまいました。
このような悲惨な事案が繰り返される現実を市民が知ることとなり、一体市役所はどうなっているんだという市民からの疑問も出てまいりました。私に、手紙で内容の確認をしてきた市民もおられます。そのことから、市民に対して、本市の労務人事管理の現況を説明いただき、今後の職員に対する対策と対応をとっていただきたいのであります。
そこで、11月に亡くなった産業部農政課職員の勤務状況と勤務体制はどうだったのか。日曜、休日出勤が多くあったと聞いておりますが、休暇、休養に配慮していたのか。直属の上司はどのような対応をとっていたのか。また、産業部の職員の聞き取り調査も行ったと聞いておりますが、その結果はどうだったのかについて、調査した実態を説明していただきたいのであります。自治労県本部も、市役所職員の自殺を知り大変憂慮していたと聞いております。
次に、5月に2人目の職員が命を絶ち、全員協議会の席で市長は、より一層の労務管理を徹底するという発言をしました。市長は、11月の教訓を生かした、より一層の労務管理の徹底とは何をしたのか、どのような新たな労務管理の具体的指示を、副市長初め、管理職にしたのかを伺いたいのであります。
さらに、残念なことに、市長の労務管理の徹底改善が生かされず、同年8月に産業部産業観光課の前途ある若い職員が自殺してしまいました。11月に亡くなった職員と同じ、産業部の職員でありました。産業部の職員が続くということは、これは偶然なのでしょうか。産業部の人事管理、労務管理は適切に行われていたのでしょうか。
この3人が連続して自殺するという異常事態に、市長は、副市長を委員長に調査委員会を立ち上げると、8月の議員全員協議会で言われましたが、現在わかっている範囲で結構ですが、産業部においては職員の休日、休養はとれていたのか、残業等はどうであったのか、ラインの長である管理者としての指導は適切に行われていたのか、経営マネジメントができていない原因と責任はどこにあるのか、また、市役所全体の職員の勤務実態はどのようになっているのかについてお伺いをいたします。
この項目の最後の質問として、私は、今の常陸太田市の自殺防止の労務人事管理を考える上では、内部の調査だけでは今後の対策が不十分であると考えています。市長も、職員へのメッセージの中で、悩んでいる人は、悩みのもととなる相手には直接悩みを訴えることはできませんと書いておりますが、私もその通りだと思います。なかなか組織内の人間が幾ら調査しても、本当の事実はわからないかもしれません。亡くなられた方の遺族は、常陸太田市で何があったのかが知りたいはずです。市長だって、どうすれば働きがいのある職場の環境や、悩みの相談体制の整備ができるかということを考えておられると思います。
市民も職員も納得できる、客観的に判断できる外部の専門家、例えば弁護士、社会保険労務士、大学の先生、心理学専門家等による第三者の調査委員会を設置して、現状課題を分析し、真の意味で、常陸太田市役所の労務管理やマネジメントの問題点を全て洗い出して、今後の対応、対策を行っていく必要があるのではないかと考えますが、市長のご所見をお伺いいたします。
第2の質問として、中学生が自殺してしまったことを受けて、本市の教育行政の取り組みについてお伺いいたします。私は、常陸太田市の教育行政は、教育に歴史と伝統がある地域でありますので、県内でも高い評価を受けていたという認識を持っていました。そして、教育力も高い地域であると思っておりましたので、今回の出来事はまことに残念で、少なからずショックを受けました。また、大津市でのいじめの問題が全国的に問題になっていた直後の出来事でありましたので、一層心配をいたしました。
そこで、本市の教育行政においての、自殺防止やいじめ問題に対する対応はどのようにしてきたのか。今回起きた中学生の自殺に対して、現在も調査中であると思いますが、調査の報告書と対策はどのように対応していくのかについてお伺いをいたします。
第3の質問として、災害対策で、今回は水害対策についてお伺いをいたします。私は、常陸太田市は久慈川、山田川、里川を初め、1級河川が何本もあり、その他中小河川も数多く、水が豊富な、豊じょうな大地を抱える、県内の市の中でも誇れる地域であると考えています。しかしその反面、近年問題化している温暖化現象に伴う豪雨やゲリラ豪雨、そして巨大化する台風など雨による水害に対する備えは、他の地域より先んじた、先進的な対策が必要であると考えます。
昨年の台風12号は、奈良県や和歌山県に想像を絶する甚大な被害を及ぼし、現在でも自分のまちや地域に住めない状況が続いています。常陸太田市においても、昨年の15号台風は1日の雨量が250ミリを超える状況で、避難所を開設したり、浸水地区があったりと、今まで考えられなかった状況も生まれました。今年も本市は、1時間に50ミリを超える雨があり、浅川周辺では浸水し、NHKの7時の全国のニュースでも取り上げられる状況がありました。
全国的にも、今まで考えられなかったような地域で、1時間に100ミリを超える雨量があったり、1日、2日で1、000ミリ近い雨量があったりと、我が国は亜熱帯地方になっているのではないかと思えるほどの雨量があります。常陸太田市でも1時間に100ミリとか、1日に500ミリ、2日で1,000ミリなどという私たちの想像を超える雨量が、あした降ってもおかしくない状況です。
そこで本市においては、特に水害に対する予想災害マップを作成して、1時間に50ミリ、100ミリとか、1日に250ミリ、300ミリ、500ミリとかの雨が降った場合は、浸水が予想される地域については、地域の水害シミュレーションマップを作成して、市民に、自分の住んでいる地域がどうなっていくのかを理解させることが必要だと考えます。そして、市民の避難や水害対策に生かしていく必要があると考えます。今あるこの洪水土砂災害ハザードマップではまだまだ不備でありますので、常陸太田市の水害対策シミュレーションマップの作成を強く望みますが、執行部のご所見をお伺いいたします。
第4の質問として、宮の郷工業団地に入っている株式会社北越フォレストの事業についてお伺いをいたします。市民から、北越フォレストが事業をやめていることを議員は知っているかという質問を7月にされました。私はそのことを知りませんでしたので、え、本当と逆に質問をしてしまいました。そして北越フォレストについて調べますと、6月11日、県に対して産業廃棄物処理業者や木材廃棄物処理業の業者廃業届を提出していることがわかりました。常陸太田市に対しても、廃棄物業務を廃業するとの話があったと聞いております。
私も現場を確認するために、北越フォレストに行ってみました。外から見ただけではありましたが、処理していない木くずがいっぱい工場の中にありましたが、粉砕業務等はしている様子はありませんでした。常陸太田市の震災木くずの処理を、北越フォレストに委託して行っていたと思いますが、その契約はどうなっているのでしょう。また市長は、企業が進出してくる場合は、私たち議員に対して多くの説明をしているのに、撤退するときは何の話もないのはどのようなわけでしょうか。市長は、事前に北越フォレストから廃業するという情報を聞いていなかったのでしょうか。北越フォレストが廃業に至る経過と現状について、市としてどのように把握しているのかをお伺いいたします。
以上で1回目の質問といたします。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:市職員の労務管理と人事管理についての4点のご質問のうち、3点についてお答えをいたします。
1点目の、産業部農政課職員の昨年の4月から11月までの勤務状況等でございますが、時間外勤務につきましては、4月と5月は罹災家屋現況調査の93時間を含めまして、2カ月で106時間、月平均で53時間でございます。6月から11月までは99時間、月平均で16.5時間でございます。土曜、日曜、祝日の勤務につきましては、4月、5月に罹災家屋現況調査のため勤務したものが12日ございます。これにつきましては、全て時間外勤務としましたので、先ほどの時間外勤務時間の中に含まれております。またこのほかに、4月から11月までの間に勤務したものは12日で、このうち6日は時間外勤務、残りの6日について振りかえをしております。この日数は2日でございます。年次有給休暇については取得をしておりませんでした。
また、職員からの事情聴取は31名から行いまして、労務管理が十分ではなかったこと、コミュニケーションが十分ではなかったこと、組織としての機能が十分でなかったこと等の問題が出てまいりました。これらの問題、課題を踏まえた調査委員会の報告を受けまして、2月に内部の行政経営会議において、1つとしまして、管理職は部下の業務の進捗状況、時間外及び休日勤務、週休日の振りかえ、休暇の取得状況を把握するとともに、部下の健康管理に努めるなど、管理職としての労務管理を徹底すること。2つとして、課長、係長と職員のコミュニケーションの活性化による相互理解の推進、朝礼、課内会議等を定期的に開催すること。3つとしまして、職員の労働安全衛生管理を徹底すること。4つとしまして、事務分担における主任者、副主任者の役割の明確化と、課長、係長を中心とした組織機能を確保すること。5つ目としまして、業務の繁閑に応じた部、課等の相互の職員の流動体制を制度化すること。これらについて協議をしまして、全庁的な取り組みを進めてきたところでございます。
2点目の5月以降の労務管理の内容でございますが、行政経営会議におきまして、市長から管理職に対して、所属職員の仕事上の悩みやつまずきを細かく把握できるような職場環境を作ること。2つとして、所属長の安全衛生管理意識の徹底や職員の体調管理を徹底すること。3つとして、仕事は属人的ではなく、課長、係長のマネジメントのもとに、組織として行うこと等につきまして、指導してきたところでございます。
3点目の職員の勤務状況でございますが、調査の範囲を商工観光課としておりますので、商工観光課の状況についてお答えいたします。本年4月以降、5カ月間の職員1人当たりの状況でございますが、時間外勤務は118.7時間で、月平均23.7時間でございます。また、土曜、日曜日、祝日の勤務につきましては9日間。このうち振りかえをした日数が0.8日、時間外勤務として対応したものが8.2日でございます。年次有給休暇の取得は2.8日、年で換算をしますと6.7日になります。夏季休暇の取得が3.5日となっております。
現段階では、勤務の振りかえ等が十分に行われていない状況がありますことから、管理職の指導が十分に行われていたとは言いがたいと考えております。これまでの取り組みを再度徹底しますとともに、今後の調査委員会の調査結果を踏まえまして、さらに対処していく必要があると考えております。また、市役所全体の勤務状況でございますが、平成23年度の1年間で、職員1人当たりの時間外勤務は月平均11時間、年次休暇取得日数は8.6日となっております。次に、災害対策についてのご質問にお答えをします。昨年以降の水害につきましては、昨年の9月の台風15号、今年になりまして5月29日の大雨、6月の台風4号による被害が発生している状況でございます。水害への対応につきましては、河川ごとに定められております水防団待機水位、氾濫注意水位、避難判断水位、氾濫危険水位、これらに基づきまして、消防本部や消防団が樋門の操作、現地での河川水位の確認などを行いまして、災害対策本部がこれらと情報を共有しながら、避難勧告等の判断をしているところでございます。この間の3件の災害は、いずれも河川水位が夜間にピークを迎えたこともありまして、関係機関の情報と河川水位等の状況を把握した上で判断をし、避難に関する情報などを発してきたところでございます。今後とも避難の判断や安全な避難所への誘導など、災害の状況に応じまして、消防本部、消防団による現地での状況確認とその連絡体制の確保を図りながら、災害に対応してまいりたいと考えております。
議員ご発言の災害マップにつきましては、降水量などの観測点が限定されておりますこと、また、雨の降り方やどの地域での降雨かなど、市単独でのシミュレーションは難しいものと考えますことから、現在配布をしておりますハザードマップを改定する際に、過去の水害状況を掲載するなど、住民の方が判断する際の、判断材料の1つとして活用できるよう検討してまいります。
○議長:市長。
○市長:市職員が相次ぎまして3人も自殺をしたということは、まことにざんきにたえないところでございます。議員からご質問のあった、調査対応のために第三者を含む調査委員会を設置してはどうかというお話がございました。8月8日に、今回の事件につきましては、副市長を委員長といたします委員会を設置いたしまして、これまで調査等を進めてまいりました。私の指示が若干おくれましたけれども、8月8日の調査委員会を立ち上げた後になりましたが、多分1週間ぐらい後だと思いますけれども、私は、その調査委員の中に第三者を含めるようにという指示を実は出していたところでございます。今、事情聴取等を実施しておりますので、その調査内容につきましては、より客観的な審議、判断を行いますために、そして、第三者の有識者等を入れました第2次の調査委員会として、外部の委員を入れて委員会を立ち上げまして、対策内容について審議をしていきたいと思っております。また、市の職員だけの調査委員会で、市の職員から、正直にといったら変ですが、聞き取りができなかったような場合が、多分、中に疑いとしてある場合には、この第三者の委員にも調査の権限を与える。そういうことで対応をしてまいりたい。
以上でございます。
○議長:教育長。
○教育長:中学生が自殺したことに対する、教育行政としての今後の取り組みについてお答えをいたします。
本市の学校では、心の教育を基盤とした学校教育を推進しており、人権教育や道徳教育を初めとして、動植物を育てる活動、理科や保健における生命誕生の学習、また車椅子やアイマスク体験、あるいは高齢者との交流活動やボランティア活動等を通して、命の大切さや思いやりの心、助け合うことの大切さを学ぶ学習に取り組んできております。
このたび、残念ながら中学生が自殺するという悲しい事故が起きましたことについて、教育長として、中学生のとうとい命が失われたことを重く受けとめております。現在、当該校では、生徒の心のケアや、2学期の学校生活をスムーズにスタートできるようにするために、スクールカウンセラーの緊急配置や、生徒指導体制の充実を図る教員を配置したところでございます。現在、2学期の学校生活が始まったところでございますが、生徒たちは自分たちが意見を出し合い、自分たちが主体となって学校を盛り上げようと、新たな決意のもとに一歩踏み出したところでございます。
私は、いじめや自殺を防止するには何といいましても、全ての人が人権感覚を身に付け、温かい人間関係を構築することが大切であると捉えております。本市ではこの考えをベースに、平成18、19、20年度にわたり、自らを律しつつ、他人と協調できる未来を拓く人づくりをテーマとした人権教育総合推進地域事業に取り組んできました。それを契機として、その趣旨や精神を生かして、現在も本市では、心の教育を基盤とした学校教育の推進を図っているところでございます。この事業の中で、子どもたちが人権を自分たちの視点で捉え、自分たちが普段の生活の中で大切にしていこうと考え、「やさしさ」と「ありがとう」でつくる笑顔の輪~大切なものは近くにある~を常陸太田市子ども人権スローガンとして発信し、今なお大切にしてきています。
今回の事故に際して、この原点に立ち返った教育長のメッセージを、2学期の始業式や各学級で取り上げ、話し合いをし、命を大切にすることや相手を思いやる心を大切にしていこうと確認したところでございます。今後とも各学校における人権フォーラムの実施や、中学校の生徒会による人権宣言の見直し、小学校における思いやりやありがとうのメッセージの掲示、12月の人権週間に開催するハートフルフェスタ等の開催を通して、命のとうとさや思いやりの心を大切にするとともに、人権感覚を高め、自分を大切にし、またほかの人も大切にできる児童生徒を育ててまいります。
なお、このたびの事故につきましては、今後も調査を慎重に進め、その背景等を探りながら、今後の対応として何が必要なのかまでを含めて検討し、まとまりましたら文教民生委員会の協議会の中で報告してまいります。
○議長:市民生活部長。○市民生活部長:宮の郷工業団地の北越フォレストの事業についてのご質問にお答えいたします。まず、廃業に至る経過と現状についてお答えいたします。6月11日午後、北越フォレスト本社の部長が市役所を訪れまして、本日午前中に茨城県の廃棄物対策課に行き、産業廃棄物処理施設の廃止届を提出してきましたと。それに続きまして、市に対しては一般廃棄物処分業廃止届を提出しに参りましたというもので、突然のことでございました。一般廃棄物処分業につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づいて行われることとなるわけでございますが、その開始に当たりましては、市町村長の許可が必要であることから、関係法令等の基準等に基づき審査をし、許可したものでございます。また、処分業を廃止するに当たりましては、市町村長への届け出をもって廃止となることから、市はこれをもって受理し、これに伴いまして契約解除をしたものでございます。
以上でございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:それでは再質問をいたします。
1番の市職員の労務管理と人事管理でございますが、11月に最初の方がお亡くなりになった。その方が今回、決算の中で出ておりますが、農政課の職員でございます。ちょうどその農政課の職員が担当していたものが、この成果報告書の中に載ってございます。これで見ますと、イベントが数多くあります。例えば8月なんかは、ほとんど土曜、日曜にイベントが組まれておりました。このほかにお祭り、あとは朝市も担当していたと。これには朝市は入ってございません。11月を見ますと、11月3日は牛久、11月6日は茨城空港、11月12日は中野区役所、11月23日は東京タワーと、その他に朝市、そしてお祭りとあったのではないかと推察されます。
そして、この調査をする段階では、亡くなられた職員が、これに対してきっちり代休をとっておったのか、その前の準備の段階で残業がどのくらいあったのか、それほど難しい調査ではないと私は思っております。そして11月30日、自ら命を絶ってしまったという残念な結果になったわけでありますが、このときにきっちり調査をして、第三者委員会なるものを立ち上げてやるということ、私は、初動で常陸太田市の自殺に対する労務管理がつまずいたのではないかと思ってはおりますが、その辺の最初のときの実態はどうだったのか、もう少し詳しくご説明を願いたいと思います。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:再度のご質問にお答えをいたします。
先ほども申し上げましたが土曜、日曜、休日の勤務につきましては、4月と5月は罹災家屋の調査ということで、4月が7日、5月が5日間、出勤をしております。それ以外に、4月と5月は朝市に半日ずつ出勤をしております。また6月、7月、8月、9月につきましては、朝市のみ、それぞれ1カ月に1度、半日出勤をしております。10月につきましても同じく朝市でございます。10月は亀じるしとの共同イベントということで1日、日曜日出勤をしております。11月につきましては、そばまつり、秋まつり2日、亀じるしのイベントということで4日間、土曜、日曜に出勤しているような状況でございます。
以上でございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:そうしますと、それらの代休等に関しては、きっちりとれておったという事実があるわけですか。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:4月、5月の罹災家屋調査につきましては、全て時間外で払ってございます。それから、亀じるしのイベント、そばまつり、秋まつりにつきましても、時間外で支払っております。朝市は全部で6日ありますが、半日ということですので、実質3日間の振りかえということになります。これにつきましては、振りかえが2日ということで振りかえができていない部分がございました。
以上でございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:わかりました。私は、11月に亡くなったときに、職員の死というのは知りませんでした。私たち議員も知らなかったと思うんですが。5月のときに、市長から亡くなったと。先ほどもご説明があったように、いろいろな会議で命を大切にしようとかということがあったと思うんですが、私は、一番大切なのは具体的な指示だと思うんですが、市長はあのとき、より一層の労務管理ということで、徹底をしていくというふうなお話をされましたが、市長から、5月の時点で新たなご指示はなされたんでしょうか。○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:5月の時点で、行政経営会議におきまして市長から管理職に対しましては、所属職員の仕事上の悩みやつまずきを、細かく把握できるような職場環境を作ること、これが1つでございます。2つ目に、所属長の安全衛生管理意識の徹底、職員の体調管理を徹底すること。3つ目としまして、仕事は属人的ではなく、課長、係長のマネジメントのもとに、組織として行うことと、このような指示はなされております。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:それでは、その指示をもとに、人事を主管部とする部はどのように具体的に動いたんでしょうか。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:経営会議ということで、各部長が出席をしておりまして、経営会議の内容は、基本的に各部長が各部へ持ち帰って、所属職員に対して指示をするということになってございます。また、安全衛生管理につきましては、多少おくれましたが、8月になりましてから安全衛生委員会を開催しております。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:8月になって安全衛生委員会を開催した。5月に2人目の方が亡くなられてから、8月まで安全衛生委員会を開催しなかったということでありますか。そして、8月8日には、3人目の方が亡くなられたと。5月に労務管理の徹底を図るという市長の指示がきっちり伝わっていたのか。それとも、その辺が具体的に示さなかったからできなかったのか。大切なことだと思うんですが、その辺、ご答弁をお願いします。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:安全衛生委員会につきましては、この中に安全推進者というのがおります。これまでは所属長全員ではありませんでしたけれども、これからは労務管理を徹底するということで、所属長全員をここに位置づけるということで検討してまいりましたことから、会議を開催するのが遅くなってございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:これは命がかかっているわけであります。ただ単に遅くなったという形では、私は職員に対して大変申しわけないのではないのかなと思います。8月に安全衛生委員会をお開きになったというお話でございますが、8月の何日だったんですか。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:28日でございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:8月の28日だったと。そうしますと、5月の、市長がおっしゃった労務管理を徹底するという指示が、3人目の亡くなられた職員があった後、やっとこの安全衛生委員会を開いたと。これでは本当に組織の体をなしていないと、私は考えざるを得ないのですが。
そして、先ほども市長が第三者の委員会を立ち上げるということをおっしゃいましたが、聞き取り調査をして、なかなか正直に言っていないということが確認されたら、第三者委員会を立ち上げたいというお話をなさいました。私は、そういうレベルの話ではないと思います。
水戸市が職員のために作った、水戸市職員の心の健康づくり計画という計画を、私はもらってきました。この中には、具体的に第三者の意見を聞くような仕組みができております。22年度から24年3月までのこのような計画を作って、職員の労働環境の整備に努めております。
昨年11月に職員が自殺したということを、常陸太田市全体がもっときっちり考えておったならば、このような......。もう8カ月、9カ月もたつのに、委員会とかきっちりしたものができていないというのは、私は、市民に対しても、職員に対しても甚だ残念な結果であると認めざるを得ないのですが、その辺を含めてご答弁をお願いします。
○議長:答弁を求めます。市長。
○市長:まず、私が答弁を申し上げました第三者委員会じゃなしに、第三者を含む調査委員会を立ち上げるということでございます。
それから、先ほど来、安全衛生委員会が労務管理の核となりますか、そういう形で捉えられていると思うんですが、今まで庁内の状況を見てみますと、安全衛生委員会が労務管理の面で果たしてきた役割というのはほとんどありません。そういうことから経営会議の中で、私が直接指示してきたということが1つでございます。
それから、安全衛生委員会の委員について、製造現場等を伴います民間企業等にとっては、各課長が全員、安全衛生委員会のメンバーに入っているわけですけれども、市の場合は各部からの代表の課長さんクラスが入っているだけでして、それでは徹底できないので、中身の構成メンバーの見直しを指示したということで、安全衛生委員会が少し後ろへずれてきてしまった。ただし、労務管理については、安全衛生委員会で徹底していくよりも、経営会議の中で徹底をしていくと いう形で進めてきました。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:今の市長のご答弁は、安全衛生委員会は健康の面だから、労務管理は経営の会議等できっちりやっていきたいというお話ということで理解してよろしいんでしょうか。
○議長:答弁を求めます。市長。
○市長:本来、職員の安全衛生管理については、きちっとした会議としては安全衛生委員会が中心になるべきです。しかしこれまで、先ほども言いましたように、安全衛生委員会がそういう機能を果たしてきていないという実態を踏まえて、当面の労務管理等については経営会議で指示をしてきたということでございます。今後、安全衛生委員会をもっとちゃんとした中身にしながら、その中で健康管理ですとか、それぞれの職場がどうしたらいいかというような具体的なことを決めていきたいと思っております。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:私はちょっとこだわるんですが、常陸太田市としては安全衛生委員会が機能していなかった。そして、とりあえず労務管理であったから、今度は経営会議のほうに移して、そこできっちりお話をした。しかし、この安全衛生委員会を新たに再構築して、今後やっていきたいという認識で私はとったのですが。
それと、第三者だけの委員会を早急に立ち上げて、今、常陸太田市が持っている課題、問題を......、先ほど私も、具体的に社会保険労務士さんだとかと申し上げました。そうしましたら市長、逆にすっきりした今後の対応ができてくるのではないでしょうか。第三者を交えた組織内のというよりも、逆に申し上げましたら、まるっきり客観的な第三者委員会を立ち上げて、そこから答申をしてもらった内容を今後、内部的にも進めていく。そのようにしたほうが、私はこれからの職員の安全が守られるような気がいたします。そして、今まで何があったのかというのを。
今、具体的には半日休んだとか、48時間以内の残業だったとかいうご説明はありましたが、それでもやはり死を選んでしまうというのは、市の職員の中に何かしらの不満があるのではないでしょうか。それゆえ、専門家の皆さんの委員会を作って、3カ月ぐらいで答申を出してもらう。このような形をとったほうがよろしいと思うんですが、再度その辺のご所見を伺いたいと思います。
○議長:答弁を求めます。市長。
○市長:私の考えとしましては、今、調査委員会を立ち上げて、状況について調査をやっているところです、間もなく終わると思いますけれども。職場の状況とか雰囲気とかをわかっている者が、例えば外部から委員として、今お願いしようと思っていますのは社会保険労務士ですとか、医者だとか、カウンセラーだとか、大学の先生とかいろいろありますけれども、そういう方に入っていただいて、今後の対応策をまとめていきたいと思っております。
それから先ほどの、安全衛生委員会だけが労務管理の指示もとになるということではございませんので。中身は違いますけれども、経営会議の中でも当然同じようなのが出てまいります。例えば今、職員の数を減らしているところでありますけれども、一方で、いろいろな事務事業が非常に増えてきている状況にあります。そうしますと、職員1人当たりの負荷が今までよりもかかってきているのは事実であります。瞬間的にその負荷がオーバーロードになってしまって、職員で処置ができないようなこともあり得るわけです。
例えば、罹災証明の現地確認等々も同じであります。そういうときに、課長、部長の判断において、今、うちの課はこれだけの人が必要だというときに、流動体制、応援体制を制度化して動かしていくというのは、安全衛生委員会ではなしに、経営会議での指示事項ということで進めております。両方の会議を通じて、労務管理を高めていくと考えております。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:わかりました。あと1つ、これは要望なんですが、私は先ほど産業部ということを申し上げました。やはり産業部の中で2名の自殺者を出しているという中では、人心を一新して環境を変えるということも必要なのかもしれません。これは、執行権に位置することですから、要望としておきます。この件に関しては終わります。
次に、2番の中学生が自殺したことに対する教育行政についてでありますが、これは教育委員会の取り組みを了解いたしました。先ほど、議会の窓口になる文教民生委員会のほうに、この報告書等に関しては報告をするというお話がございましたが、それはそれで大変よろしくお願いをしたいと思うものであります。
ただこれは、市民もこれだけの事件だとマスコミなどでわかっているわけですから、この報告書等に関しましても、どういう形かは検討の余地があるかもしれませんが、市民にも何があったのかということがわかる報告書を、マスコミ等を通じてという形になるのか、それはさまざまな方法があると思いますが、市民の中でも何があったのかという不満がございますので、市民に対する目線というものもよろしくお願いいたします。これは、それで了解をいたしました。
次に災害対策でございますが、ハザードマップ、これを私はずっと読んで、見て、確認しました。そうしますと、これには載っていないこともたくさんある。例えば今年、1時間に52ミリ降ったときには、水府の和田地区なんていうのは、道路と区別がつかなくなったという状況もございますし、昨年のときには、大方町だとか、浅川沿いのところなんかもそのような状況がございました。
これは国、県が調査して、常陸太田市が丸写しをしただけだと思います。きっと消防署職員の皆さんなんかは、これよりもすごい情報を持っているんだと思います。ですから、これを中心にして、具体的に常陸太田市の人たちの英知を集めて、よりよい避難マップを作る必要があるのではないかと思っておりますが、ご所見をお願いいたします。
○議長:答弁を求めます。総務部長。
○総務部長:1時間に50ミリというのは、5月29日の大雨だったかと思います。このときは河川の水位というよりも、むしろ内水位で水が出たような状況になっております。その状況というのは現在の中では......。〔「時間がありますものですから手短に」と呼ぶ者あり〕
○総務部長:研究してまいります。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:私は、災害があった名取市だとかに4回、5回訪問しておりますが、行政が防災無線で連絡するよりも、個人一人ひとりの判断が、災害のときにはものすごく大切になってくるということがあるものですから、特に常陸太田は水害が危惧されるものですから、ぜひ市民一人ひとりにわかるようなマップを作っていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
次に、北越フォレストの件でございます。契約の確認なんですが、震災のごみというのはトン7,000円、それは全部、北越フォレストに委託してお願いをしていた。そして、それは昨年までではなくて、6月11日時点でもその契約というのは生きておりましたか。
○議長:答弁を求めます。市民生活部長。
○市民生活部長:生きておりました。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:そうしますと、北越フォレストというものは契約を、極端なことを言うと破棄して、自分だけの都合で撤退をしてしまったということになるわけであります。これは甚だ遺憾であります。
あと一つは、つくるときにはさまざまなところへお願いします、お願いしますと来ますが、撤退するときには部長さんが来て、あしたからやめますと言って、それでオーケーになるものなんですか、この行政は、常陸太田市は。
○議長:市民生活部長。
○市民生活部長:撤退につきましては、廃掃法上、報告義務ということで、そういうふうな文書をもって、その事実によって廃業でございます。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:市長にお伺いしたいんですが、業者が来て、廃業しましたと。常陸太田市と北越フォレストというのは相当関係が深い。なくなってしまって、市民も非常に困っていました。そういうことを踏まえて、ただ単に担当者が受ければ、市長は、ああそうかという形なんでしょうか。ちょっと僕は、そこのところが信じられない。
市長は、北越フォレストが撤退するという情報を、事務局よりも前に知っていなかったのか、情報がなかったのかどうか。そして市長は、会社に対して、通常であれば、社長なり、それなりを呼んでこいというのが、私は市の責任者の役割だと思うんですが、その辺、どのような対応をとられたのか、市長のご所見をお伺いします。
○議長:答弁を求めます。市長。
○市長:北越フォレストにつきましては、例の事件がありました後、やめるかもしれないといううわさは入っておりました。しかし、いつやめるとか、そういう正式な連絡は私にはございませんでした。その中で、先ほど部長が答弁しましたように、県並びに市に対して廃止届を出してきた。廃止届につきましては、先ほど部長が答弁しましたように、許認可に対して意見は言えるでしょうけれども、許認可の必要性は何もありませんで、廃止をしますという届け出をすれば、それは受理せざるを得ない。そんな法的な制度になっております。そういうことで受理をしたという状況です。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:市長は、北越フォレストの社長に何回か面会をしたという事実はあるのですか。
○議長:答弁を求めます。市長。
○市長:今まで、北越フォレストの社長さんとは会ったことはありません。
以上です。
○議長:平山議員。
○平山晶邦:わかりました。もう時間が少なくなってまいりました。
私は今回、職員の自殺ということ、非常に─────な話を取り上げました。しかし、その1点は、ぜひとも市長、市役所を一丸として、常陸太田市の市民の負託に応える体制を作るということが必要だという強い思いから、今回、一般質問をさせていただきました。どうか執行部におかれましては、改めて力強く職員の健康管理をされまして、職務に励行されることをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。
ありがとうございました。