◯9番(平山晶邦議員) 平山晶邦でございます。通告に従い、一般質問を行います。
今、政府はデフレからの脱却を進めるため、一生懸命に取り組んでいると思います。2年連続で実質賃金5%を達成し、物価も上昇しています。そして、6月から定額減税を実施して、デフレマインドの払拭に努めようとしています。
私は、これからの日本を考えると、デフレスパイラルからの脱却は、ぜひとも実現していかなければならないと思っています。
世界の先進国の中で、日本ほど賃金が上昇しなかった国はありません。賃金が上がらない国に、若者は希望を持たないと思います。インフレになることを恐れてはいけないと思っています。
景気に活性化が出てきている中で、人手不足が深刻になってきています。しかし、人手不足という状況は、若者が就職できないような社会、そして、失業者が多い状況よりは、絶対に良い社会環境だと思っています。
今、経営者の方は、いかに賃金を多く払って人材を確保するかが、経営の大きな課題となっています。
世界的にも、人手不足は起きていますし、アメリカも人手不足です。人手不足は、世界においても、日本においても、様々な面で、社会の在り方を変えようとしています。そして、変わってきています。
ITやデジタルトランスフォーメーションと社会がどのように融合し、社会環境を変えていくのか、よりよい時代をつくっていくのか、期待されるところです。
私は、今までにも行政は、変わりゆく時代や社会環境に合わせた行政執行を行わなけなければいけないということを議会の場で申し上げてまいりました。この人手不足という問題は、行政の事業執行を大きく変えるようなことをもたらすと思っています。
医療、福祉、運輸、公共交通、建設、公務員等に至るまで、幅広い職域の中で、人手不足は起きています。
常陸太田市においても起きています。人口減少に歯止めがかからないわけですから、人手不足、働き手不足は一朝一夕には解決できません。そうすると、必然的に、働き方、仕事の仕方、事業の形態の見直しを進めていかなければならなくなります。行政が、今までのように、事業をお願いするにも、お願いできる事業者がいなくなる可能性も出てくるのです。
建設業に例を取れば、万博会場の整備遅れや、県内市町村にも表れている事業の不調で、事業が進まない、建物ができない、土木工事ができなくなっている状況があります。
公共交通でも、私が以前議会で指摘いたしましたが、ドライバー不足による路線の廃止等が行われて、持続可能な公共交通を維持できないような状況が現れてくると思います。
そのような状況が現れてくると、市行政執行の在り方も変化していかなければならなくなるのです。
職員の皆様の働き方も変えていく必要があります。
東海村では、業務改革を進め、働き方を変える一環として、フリーアドレスで職員の机がなくとも仕事が進められるような働き方に変え、職員間のコミュニケーションがよくなったようです。
執行部の皆様も、今までこうだったからとか、前例主義をもう一度考えて、自分で考える力を磨き、新たな常陸太田市の行政執行の在り方を提案していただきたいと願っています。
以上のことを申し上げて、私の一般質問に入ります。
野生鳥獣に対する市の対応についてお伺いをいたします。
私は、4月にアライグマの被害に遭いました。私は、今までにも、イノシシに田んぼの周りを荒らされたり、ハクビシンに野菜や干し柿を取られたり、スズメバチの被害を受けることはありましたが、自宅に侵入されて生活圏を脅かされたことは初めての経験でした。
被害を受けますと、私自身も含め、家族の精神的な負担は相当なものがありました。夜眠れない、有害鳥獣等がもたらす細菌、ウイルスと、そして、なぜ被害を受けるようになってしまったのかなど、多くのことについて考えました。
私自身は、2週間ほどで、専門業者が捕獲し一応解決いたしましたが、その後も、いつ再度侵入されるかという不安は続いています。そのことで、私も多くのことを学びました。
私ばかりでなく、常陸太田市は、山林が多く、農業地帯であり、少子化人口減少が進んでいる地域で、空き家も多い状況では、野生鳥獣の身近な被害は増えることがあっても、減ることはないのではないでしょうか。
また、先日茨城新聞の5月17日の県民の声の欄に、日立市の方が、新たな外来動物、行政は対応を急げということで書いています。5月19日には、1面で、特定外来生物繁殖防げ。キョンに奨励金を出して、県が監視強化に当たる趣旨の記事が出ておりました。
このように、私たちの周りでは、野生鳥獣被害に対し、行政に対応を期待しているのです。
そこで、以下3点についてお伺いをいたします。
1点目は、野生鳥獣の区分について、お伺いをいたします。
2点目は、本市における有害鳥獣等による被害実態及び対応について、農作物の被害実態や自宅等に侵入するアライグマやハクビシン、スズメバチ等の実態と現在の対応についてお伺いをいたします。
3点目は、市民からの相談窓口についてです。
私が被害を受けたとき、どのような生物が侵入しているのか全く分からない状況で、どこへ相談してよいのか、誰に聞けばよいのか、途方に暮れました。被害を受けた市民が相談できる窓口を一本化して、効率的な対応ができるようにする必要があると考えます。
そこで、3点目として、市民が有害鳥獣等の被害を受けた場合の効率的な対応は今後考えられるのかについてお伺いをいたします。
以上で1回目の質問といたします。
◯深谷渉副議長 答弁を求めます。農政部長。
◯岡田和也農政部長 野生鳥獣に対する行政の対応について、3点のご質問にお答えをいたします。
まず、1点目の野生鳥獣の区分についてでございますが、「鳥獣保護管理法」により、カモ等の鳥類やハクビシン等の獣類など46種が捕獲等がその生息状況に著しく影響を及ぼすおそれのない狩猟鳥獣に指定され、そのうちイノシシ等が集中的かつ広域的に管理を図る必要がある指定管理鳥獣に指定されております。
その他、「外来生物法」に基づき、野生化したアライグマやキョンなど、外国産の鳥獣156種が生態系や農林水産業などへ被害を及ぼす特定外来生物に指定されております。
次に、2点目の本市における有害鳥獣等による被害実態及びその対応についてでございますが、イノシシやハクビシン等による過去3年間の農作物への被害状況といたしましては、令和3年度は被害面積が52アール、被害額約260万円。令和4年度は、被害面積35アール、被害額約75万円、令和5年度は、被害面積37アール、被害額約110万円でございます。
なお、この3年余りは、県内各地で野生イノシシの豚熱感染が確認をされており、その影響により被害が抑えられていると認識しております。
また、現在の駆除対応状況についてでございますが、「鳥獣保護管理法」等により、原則捕獲等が禁止されておりますが、生態系や農林水産業へ被害等が生じている場合は、環境大臣または茨城県知事の許可を受け、捕獲等が認められております。
このうち、イノシシ、アライグマ、ニホンジカなど22種につきましては、捕獲許可事務が茨城県から市町村に権限移譲されております。
本市におきましては、農作物の保護を目的とした有害鳥獣の捕獲及び処分に向けて、市有害鳥獣捕獲許可事務実施要領に基づき、市有害鳥獣捕獲隊に委託し、年間を通して捕獲を行っていただいておりますほか、毎年11月から2月の狩猟期間には、都道府県に登録なされた狩猟者により、鳥獣の捕獲も行われております。
次に、住宅等の屋根裏に、アライグマやハクビシン等が住みついてしまった場合についてですが、自己敷地内に限り、個人に捕獲許可を出すことは可能ですが、捕獲後の処分やふん尿等、病原菌の衛生対策など個人での対応が難しい点もありますことから、市に相談をされた際には、専門事業者が登録されております一般社団法人茨城県ペストコントロール協会を紹介しております。
過去5年間、住宅の屋根裏にアライグマやハクビシンが住みついてしまい、専門事業者に委託し、農政課へ捕獲許可申請を行った事例は4件ございます。
また、ペストコントロール協会へ駆除相談をされた件数につきましては、白蟻などの害虫相談も含め、令和5年度は45件であったことを認識しております。
その他、家屋に作られたスズメバチの巣につきましては、事業用に供されている建物等を除き、環境政策課もしくは各支所へご連絡いただき、市が委託する事業者が巣の駆除を行っており、過去3年間の駆除件数につきましては、令和3年度は337件、令和4年度は259件、令和5年度は244件となってございます。
次に、3点目の市民が有害鳥獣等の被害を受けた場合の効率的な対応策につきましては、これまでの答弁でお答えしましたとおり、有害鳥獣捕獲に関する事務を農政課、スズメバチの駆除については環境政策課や各支所と分かれていることより、農作物の以外の被害について担当課が分かれていますので、今回、議員ご指摘のように、相談窓口が分からないといった懸念も考えられますことから、まずは広報誌やじょうづるさんナビ等を活用して、相談窓口の周知を図ってまいります。
また、最初に連絡を受けた課が、一通り相談を受けた上で担当課につなげるよう、関係課による連携を密にすることで、市民からの問合せ等に丁寧に対応してまいります。
また、一元的な対応につきましては、他の自治体の状況を調査するなど、調査研究してまいります。
◯深谷渉副議長 平山晶邦議員。
◯9番(平山晶邦議員) ご答弁をいただきありがとうございました。
野生鳥獣に対する質問はご答弁は理解をいたしました。
改めて、私のほうから要望を申し上げておきたいというふうに思います。
県内の市町村の中で、28の市町村が、市民からの相談に一元化を図った対応をしています。常陸太田市は、農政・環境・支所と対応が分かれておりますが、ワンストップで対応できる仕組みをつくり、困っているのは市民なのですから、市民から相談を受けやすい、市民に安心感を与えられるような行政対応を今後ぜひとも検討していただくよう、よろしくお願いをいたします。
また、本日の質問には入れませんでしたが、常陸太田市の鳥獣被害の先頭に立って駆除に当たっていただいている猟友会をはじめ、捕獲隊の皆様も、後継者不足や銃の取扱い規制の中で、本当にご苦労をおかけしています。市は、猟友会はじめ捕獲隊の皆様が持っている課題や問題にも積極的に関わっていただき、市民の安全安心の確保を図っていただきますよう、改めてお願いを申し上げておきます。
以上で私の一般質問を終わります。
目次 << 令和6年6月定例議会 一般質問